もうすぐ12月も折り返し、今年も残りわずかとなりました。

今年も残りわずかとなりました。先月はお急ぎのご注文や、手のかかる作業が多く日記の更新も出来ずじまいでした。

 

こちらは佐賀県基山町からのご注文。

 

保管場所の雨漏りで革が破れてしまったそうです。フチ欠けもあり胴には無数の虫食いの穴がありました。

胴内部には寛政九年(1797年)

の墨書きがありました。

フチ欠けの補修をして虫食いで弱くなった部分を樹脂で補強し

釻の足も折れそうでしたので良品に交換させていただきました。

今回の修理でまだまだお使いいただけそうです。

こちらは糸島市から平太鼓の張替のご注文。

 

明治43年(1910年)の書き込みがありました。

古い平太鼓は胴の作りが薄い物が多く皮を張る際に気を使います。

釻が外れてしまったようで補修がしてありました。

針金が上手に通してありました。革を外さずによく通せたものだと感心します。

釻を交換して無事に修理完了しました。

山口県周南市から張替のご注文

 

平成2年(1990年)に当店で製作した太鼓です。

大きさは2尺

どうしても水がかかって濡れてしまう環境でお使いだそうです。

 

うーん、太鼓にはよくないですよね~

 

できるだけ濡らさないようにしてくださいとお伝えしました。

 

こちらは遠賀郡水巻町から神社の太鼓の張替です。

胴内部に明治44年(1911年)の書き込みがありました。

釻も交換して綺麗に仕上がったと思います。

こちらはボルト締め締太鼓の張替です。

限界まで締めこんでありました。

 

1本だけどうしてもナットが緩まないので仕方なくカットしました。

均等に締め付け組上げました。