なかなかの傷み具合です
革が腐っています
海水がかかるため金具も鋲もボロボロになってしまいます。
サビのせいで胴にもひび割れが見られます。
こちらは来年のペーロン大会に向けての張替修理のご注文です。
革にカビが見られます。
ペーロンの太鼓は海水で濡れてしまう非常に厳しい環境で使用されるため傷みが早いです。
海水に含まれる塩分が太鼓全体にダメージを与えてしまいます。
夏場の気温の高い中、海水を浴び革が濡れた状態が長く続くと革はすぐに腐ってしまいます。
アスファルトやコンクリートも高温になっているので、濡れた革面を下にして太鼓を立てた状態で置くと革はやはりすぐに腐ってしまいます。
水道水を使って太鼓全体の海水や塩分を水拭きして落とし、水気を優しく拭き上げて、日陰の風通しの良い場所で、できるだけ早く乾かしてやると少しでも革が長持ちするのではないかと思います。
扇風機で風を当ててあげると革の乾きも早くなります。
濡れた革は弱くなっているのでゴシゴシこすったりするのは厳禁です。
かんかん照りの日差しの下で乾かすことも胴の変形やひび割れの原因になりますので、くれぐれもご注意ください。
一枚目のペーロンの太鼓です持ち手の金具も交換し革を張り終えました。
革張りは革をしばらく水に浸けて柔らかくした状態で作業をします。張り上げた後はこのような感じで風を当てて乾かしております。乾いた後に耳をカットして仕上げのニスを塗り完成です。