佐賀県伊万里市のお寺の太鼓の張替修理です。
大きさは2尺と1尺2寸です。
分かりづらいですが2尺の太鼓の内部には
慶應元年(1865年)
丑七月吉日
と墨書きがありました。
持ち手金具4か所の交換もご依頼いただきました。
釘が多用してあり取り外しに手間取りました。
内部はこんな感じで金具の脚が折れてしまったのを釘で固定してありました。前回修理をした職人さんの苦労の跡が感じられます。
こちらも折れた金具の脚の間に何本もの釘を打ち込んで固定してあり、これを抜かないことには金具が外せません。
けっこう奥深くまで打ってある釘を抜くのに苦労しました。
やっと外れた金具です。
あと木口にも小さな釘が打ってあり、取り除いた後に木口の波打ちを削って整えました。
金具を取り外した穴が大きかったのでふさいで穴を開け直します。
鋲穴も一通り埋めて胴も研磨しニスも塗り直しました。
当初は胴を研磨する予定では無かったのですが、ついつい手をかけてしまいました。
まだ作業途中の写真ですが、手間をかけた分こんな感じで綺麗に仕上がりました。
喜んでいただけると思います。