先日張り終えた太宰府天満宮の太鼓です。
仕上げに悩んでおりましたが、300年近く経った風合いを残すために、あまり手を加えず最小限のニス塗りにとどめることにしました。
マスキングテープをはがして完成です。
一方で、例の海外製の太鼓ですが、お客様のご希望で厚塗りの塗装をすべて研磨することになりました。
このような感じで仕上がりました。
こちらは宮崎県から張替えのご注文です。
お分かりになりますでしょうか?
かなりフチをたたかれるようですね、 フチの部分が波打っております。
こちらは、また別の張替えの太鼓です。やはりフチが少し丸くつぶれております。黄色いテープの部分は過去にフチ欠けの修理を施した箇所になります。
お客様にもご説明して、修理箇所が分かるようにテープを張って納品したのですが・・・
革を外して一安心、修理箇所は大丈夫のようです。しかしこのままフチ打ちを続けると心配です。
フチ打ちは太鼓の寿命を縮めてしまいます。
それにしてもなかなか作り手の思いは伝わらないものですね。