例の革が鋲ではなくリベットで固定されている、海外製の太鼓です。
今回はどうしても太鼓の台数が必要とのことで、修理を引き受けました。
お客様立会いのもと革を切り取り、内部をご確認いただきました。
リベットを打ち込むための下穴でしょうか?
なんだか、怪しい釘が打ってあります。
釘が打ってある部分の胴の表面を確認すると、四角く怪しいラインが見られます。補修跡のようです。
気合を入れてリベットを抜いてみました。
じゃーん、こんな感じです。
うた口の厚みに驚きです。
もちろん、このまま革を張る訳にはいかないので、加工が必要です。
大きさは違いますが、和太鼓との比較です。
通常の和太鼓はこんなものです。
それに比べて、激厚ですね。
このように見た目は太鼓なんですが和太鼓と比べると・・・・
ご覧のように作りも雑ですし、もちろん革もしっかり張られていないので
良い音がでるはずもありません。
お客様も、張替えができるかどうか不安に感じておられましたが、
お引き受けしたからには、きちんと使用できるように頑張ります。
このような感じに仕上がりました。
厚塗りの塗装を研磨してはがし、ニスを塗り直しました。
お客様にも大変お喜び頂きました。