小倉祇園の太鼓です。
他店で製作された太鼓です。
分かりづらいと思いますが、ニスの剥がれが所々に見受けられます。
当店では、張替修理の際に胴のお化粧直しにニス塗りをサービスで行っているのですが、この状態のままニスを塗っても綺麗に仕上がりません。
通常は軽く研磨する程度で済むのですが、今回の場合は最初に塗られたニスの密着が悪いようでペリペリ剥がれてきてしまい、どんどん範囲が広がっていきます。(真ん中辺りです)
どうしようかと迷いましたが、
見なかったことにはできませんでした。
電動サンダーを使えば早いと思われますが、ペーパーがすぐに目詰まりし、粉も舞ってしまいます。また、剥離剤等も使いたくありません。(体に悪そうなので)
地道にカッターの刃を使い剥離していきます。
このような感じで、もう後戻りはできません。
以前も助手(妻)といっしょに、
2尺の太鼓のニスをを同様に剥離したことがあります。助手は楽しんでやっておりましたが。
今回は1尺5寸です。2個ですが....
この状態が
途中でくじけそうになりましたが、こんな感じになりました。
仕上げはサンダーを使用しております。
いきなりですが完成です。
まだマスキングテープが残っておりますが。
手間をかけた甲斐がありました。