柔らかめの太鼓のバチです。貸し出し用の太鼓で使用して返却されたものになります。ちなみに、新品おろしたてでした。
フチをかなり叩いているようです。
左が柔らかめ(朴やヒノキ)
右が堅め(カエデや樫)です。
右の堅めの方も、同じく貸し出し用です若干へこんではいますがまだまだ使用できます。左の柔らかめは、ささくれてきています。じゃー長持ちするなら堅いバチの方がいいじゃん、と思われますか?
堅いバチで太鼓のフチをたたくと、その部分が柔らかめのバチと同じような状態(デコボコにへこんだりささくれたり)になってしまうのです。
その結果がこれです。
バチが長持ちするかわりに太鼓本体が傷んでしまうのです。
お祭りや運動会、文化祭の季節ですので先生や生徒さんがバチを買いに来られます。そのたびにこの説明をしております。
お祭りの時だけとか、年に数回だけしか使わないからと思われるかもしれません、また柔らかいバチだからたたいても大丈夫というわけではありません積み重ねていけば同じです。
フチをたたけば間違いなく太鼓の寿命は短くなります。
長年受け継がれて大切に使われてきた太鼓が手荒く扱われて破損して修理に持ち込まれることもあります。非常に残念でなりません。